明日の #10月8日 は、 #日本 では何の日かをまとめてみました。
寒露（10月8日頃 二十四節気）
寒露（かんろ）は、二十四節気の第17番目にあたる節気で、太陽黄経が195度のときを指します。2025年は10月8日（水）がこの日にあたります。秋分から霜降へと続く秋の深まりを感じる時期であり、この日から次の節気である霜降の前日までを「寒露」の期間とします。
「寒露」という名前の由来は、露が冷たく感じられる頃、冷たい露が野草に付く頃という意味です。江戸時代の暦の解説書『こよみ便覧』では、「陰寒の気に合つて露結び凝らんとすれば也」と説明されています。この時期は、雁や鶇などの冬鳥が渡ってきて、菊が咲き始め、コオロギなどが鳴き始める頃でもあります。また、秋が深まり、紅葉が色鮮やかになり見頃を迎え、農家では稲など農作物の収穫の時期となります。
足袋の日（10月8日 記念日）
日本足袋工業会が1988年に制定した記念日です。10月は七五三、正月、成人式と和装で足袋を履く季節の前にあたり、8日は「八」が末広がりで縁起が良いことからこの日が選ばれました。和装文化に欠かせない足袋の魅力を多くの人に知ってもらうことを目的としており、2018年には日本記念日協会により認定・登録されました。
足袋は、和装の際に足に直接履く日本固有の伝統的な衣類です。木綿の布でできたものが一般的で、小鉤（こはぜ）と呼ばれる特有の留め具で固定します。親指と人差し指の部分で袋が2つに分かれている「叉割れ」構造が特徴で、草履、下駄、雪駄などを履く際に用います。また、丈夫な生地で作られた本体にゴム底を貼り付け、直接屋外で履くことができるようにした地下足袋と呼ばれる足袋もあります。
入れ歯デー（10月8日 記念日）
全国保険医団体連合会（保団連）が1992年に制定した記念日です。「い（1）れ（0）ば（8）」という語呂合わせから10月8日が選ばれました。市民に歯と健康の大切さ、歯科医療の重要性を知ってもらうこと、また「保険で良い歯科医療を」という運動を広めることを目的としています。
保団連では、10月8日から11月8日までの一ヵ月を「イレバデーからイイハデー」月間として、全国各地で歯科医療改善を広く市民にアピールする運動に取り組んでいます。保団連は1969年に結成された組織で、2019年1月時点では全国47都道府県・51の保険医協会・保険医会が加盟しており、会員数は10万7千人を超え、開業医の63％が加入する大きな団体となっています。
入れ歯感謝デー・歯科技工の日（10月8日 記念日）
公益社団法人・日本歯科技工士会が2005年に制定した記念日です。「い（1）れ（0）ば（8）」という語呂合わせから10月8日が選ばれました。入れ歯や差し歯など歯科技工技術に感謝の意味を込めて、同会の創立50周年を記念して制定されました。日本記念日協会により認定・登録されており、この日を中心に、ゲストを迎えて「入れ歯感謝デー市民公開講座」を開催しています。
なお、同会が発足した1955年9月24日に由来して、9月24日は「歯科技工士記念日」となっています。
木の日（10月8日 記念日）
日本木材青壮年団体連合会（日本木青連）が1977年に制定した記念日です。「十」と「八」を組み合わせると「木」の字になることから、この日が選ばれました。身近にある木について知り、木材をおおいに使ってもらおうという日です。
日本木青連は、1956年に活動を開始した団体で、全国の木材産業に携わる青壮年経営者の交流と親睦を通じ、相互の啓発に努め、知識・品位の向上を計り、合わせて木材・林業に関する社会的な普及啓蒙活動などを行うことによって木材産業の近代化に寄与し、社会に貢献することを目的としています。2016年には創立60周年を迎え、記念事業や大交流会が開催されました。
また、日本木青連では、全国児童・生徒木工工作コンクールや木材活用コンクールなど木材に関わる啓発活動を行っています。木工工作コンクールは小中学生を対象に主に夏休み期間に作成した木工作品を対象とするもので、毎年全国より2万点以上の応募があります。
骨と関節の日（10月8日 記念日）
公益社団法人・日本整形外科学会が1994年に「運動器の10年・骨と関節の日」として制定し、その後、2018年に「運動器の健康・骨と関節の日」に改称されました。「骨」の「ホ」の字が「十」と「八」からできることと、かつての国民の祝日「体育の日」だった10月10日に近いことから、この日が選ばれています。日本記念日協会により認定・登録されています。
骨と関節を中心とした体の運動器官が身体の健康維持にいかに大切かを、より多くの人に認識してもらうこと、骨と関節の病気に気を付けるように呼びかけることが目的です。高齢化社会を迎える中で、運動器の健康維持はますます重要性を増しています。
FXの日（10月8日 記念日）
ひまわり証券株式会社が2008年に制定した記念日です。1998年のこの日、外為法の改正により個人が直接外国為替（FX）を取引できるようになり、ひまわり証券が日本初の個人投資家向けのFX取引サービスを開始したことを記念しています。FXとは「Foreign Exchange」の略で、日本記念日協会により認定・登録されています。
この日を境に、日本における個人の外国為替取引市場が大きく発展し、多くの個人投資家が金融市場に参加する機会が広がりました。
国立公園制定記念日（10月8日 記念日）
1932年のこの日、前年に施行された「国立公園法」に基づいて、国定公園12ヶ所が選定されたことを記念する日です。選定された12ヶ所は、大雪山、阿寒、十和田、日光、富士、日本アルプス、吉野熊野、瀬戸内海、伯耆大山、阿蘇、雲仙、霧島です。
これらの国立公園は、日本の豊かな自然環境と景観を保護し、後世に伝えていくための重要な役割を果たしています。関連する記念日として、3月16日は「国立公園指定記念日」、7月21日は「自然公園の日」となっています。
コンビニATMの日（10月8日 記念日）
株式会社イーネットが制定した記念日です。1999年のこの日、イーネットが日本で初めてコンビニエンスストアに銀行の共同ATMを設置したことを記念しています。身近で便利な銀行窓口のコンビニATMのさらなるPRが目的で、日本記念日協会により認定・登録されています。
イーネットは1999年9月17日に設立された会社で、資本金は43億円超、出資企業は63社にのぼります。銀行をはじめ、コンビニエンスストアや警備会社など様々な企業の出資による共同運営会社です。コンビニATMは24時間営業時間内であればいつでも利用でき、買い物のついでに利用できること、都市銀行・地方銀行・ネット銀行など色々な金融機関のキャッシュカードを使えることなどがメリットとして挙げられます。現在では、コンビニだけでなく、スーパーマーケットや鉄道の駅、空港などにも広く設置されています。
プリザーブドフラワーの日（10月8日 記念日）
日本プリザーブドアロマフラワー協会が制定した記念日です。プリザーブドフラワーとは、花をそのままの姿で長時間保存できるようにしたもののことで、枯れることのなく、その美しさを保ち続ける永久（とわ）の花です。「永久の花」ということで「と（10）わ（8）」と読む語呂合わせから、この日が選ばれました。プリザーブドフラワーの魅力を多くの人に伝えることが目的で、日本記念日協会により認定・登録されています。
プリザーブドフラワーは、贈り物やインテリアとして人気があり、生花とは異なる独特の美しさと実用性を兼ね備えています。
陶板名画の日（10月8日 記念日）
徳島県鳴門市にある大塚国際美術館が制定した記念日です。「とう（10）ば（8）ん」（陶板）と読む語呂合わせから、この日が選ばれました。大塚国際美術館は、世界中の名画を陶板により原寸大で再現する世界初、世界唯一の美術館として有名で、ピカソの「ゲルニカ」など、原画が持つ美術的価値をそのまま味わうことができる陶板名画の魅力をアピールすることが目的です。
陶板画は、色褪せることがなく、半永久的に美術作品を保存できるという特徴があり、貴重な文化遺産を後世に伝える新しい方法として注目されています。
このように、10月8日は日本の伝統的な暦の節目であるとともに、健康、文化、産業、自然保護など様々な分野で制定された記念日が集まる、意義深い一日となっています。
角ハイボールの日
東京都港区台場に本社を置くサントリー酒類株式会社が制定した「角ハイボールの日」は、1937年10月8日に「サントリーウイスキー角瓶」が発売されたことを記念しています。
角瓶という名前は、ガラス瓶の独特な亀甲模様と角ばった形状に由来します。この亀甲模様は薩摩切子にヒントを得たものです。興味深いことに、角瓶のラベルには「角瓶」という文字は記載されていません。ボトルの特徴的な形から誰からともなく呼ばれ始め、やがて定着し、後に正式な商品名として採用されたという経緯があります。
角瓶は、山崎と白州蒸溜所のバーボン樽原酒をバランス良く配合し、甘やかな香りと厚みのあるコク、ドライな後口が特長のウイスキーです。ウイスキーをソーダで割った「角ハイボール」の美味しさをアピールすることを目的として、この記念日が制定されました。現在は、アルコール度数7％の「角ハイボール缶」と、9％のより本格的な「角ハイボール缶〈濃いめ〉」が販売されています。
東ハトの日
株式会社東ハトが制定した「東ハトの日」は、「東（10）ハ（8）ト」という語呂合わせから10月8日に定められました。キャラメルコーン、オールレーズン、ポテコ、ハーベストなど、多くの人に親しまれているお菓子を製造する企業です。
この記念日の最大の特徴は、日本記念日協会に登録されている記念日において、企業名そのものだけを記念日として登録した初めてのケースであることです。企業のイメージアップや商品の認知度向上を目的とした記念日は数多く存在しますが、企業名そのものを記念日にしたのは画期的な試みでした。
東ハトは、この記念日以外にも8月8日を「ポテコなげわの日」、11月17日を「暴君ハバネロの日」に制定するなど、積極的に記念日制定活動を行っています。
そばの日
東京都千代田区神田神保町に事務局を置く東京都麺類生活衛生同業組合が制定した「そばの日」は、新そばの時季を迎える10月であることと、「10＝そ」「8＝ば」という語呂合わせから定められました。約2500店が加盟する同組合は、1958年6月28日に設立された団体で、衛生水準の維持向上と身近な自然食「そば・うどん」の提供を通じて、人々の健康作りを応援しています。
そばは、寿司や天ぷらと並ぶ代表的な日本料理として、古くから日本人に親しまれてきました。蕎麦粉、つなぎ、水を用いて作られ、蕎麦粉8に対して小麦粉2で打ったものは「二八蕎麦」、小麦粉を用いないものは「十割蕎麦」と呼ばれます。
日本では年中食べられている料理ですが、特に大晦日の夜に年越し蕎麦を食べることが風物詩となっています。ざるそば、かけそば、天ぷらそば、きつねそば、たぬきそば、月見そばなど、バリエーション豊富なメニューが楽しめます。
ただし、蕎麦はアレルギー原因物質の一つであり、少量の摂取でも命の危険がある場合があるため注意が必要です。過去には給食で蕎麦を食べた児童が発作を起こして死亡した事例もあり、現在では小・中学校の給食メニューに蕎麦は含まれていません。
ようかんの日
和歌山県串本町にある紅葉屋本舗を営む坂井良雄氏が制定した「ようかんの日」は、食欲の秋の10月と、縁起の良い言葉「八福」にちなんだ8日、そして「いと（10）おいしいよう（8）かん」という語呂合わせから定められました。2012年に日本記念日協会により認定・登録されています。
和歌山県は練羊羹発祥の地とされており、紅葉屋本舗は1900年（明治33年）に「もみぢや菓子舗」として創業して以来、「美味しさ」と「安心」を追求してきました。羊羹の基本材料は小豆、寒天、砂糖で、古座川の柚子、大島の桜、白浜の抹茶、紀南地区の天日塩など、地元の素材を使用することで味のバリエーションを生み出しています。
最低限必要な材料だけを使用し、無添加でつくる羊羹は、職人が一つひとつ手作りすることで、外はシャリっと、中はしっとりという伝統の食感を実現しています。また、羊羹には疲労回復に良いとされるビタミンB1が多く含まれており、美味しさと健康の両面から注目されています。
トレハロースの日
岡山県岡山市北区の株式会社林原（現：ナガセヴィータ株式会社）が制定した「トレハロースの日」は、「ト（10）レ（0）ハ（8）ロース」という語呂合わせから10月8日に定められました。
トレハロースは、きのこ類や酵母など身近な食品の中にも存在する糖質です。同社は、このトレハロースを世界で初めてデンプンから安価で大量生産する技術を開発しました。甘さは砂糖の約40％と低甘味でキレの良い甘味質を有し、二糖類の中ではもっとも安定な糖として知られています。
トレハロースは、野菜や果物の変色を抑え、鮮度を維持する高い保水力など、さまざまな特徴を持っています。食品加工に利用すると、でん粉の老化抑制、たんぱくの変性抑制、脂質の変敗抑制などに効果を発揮し、出来立ての風味・色彩・食感の維持向上が期待できます。また、冷凍ダメージや長期保存による劣化を抑制し、フードロス削減にも貢献しています。
現在、トレハロースは菓子などの食品だけでなく、化粧品、医薬品、農業、畜産、工業用途など幅広く使用されており、海外での利用も増加しています。
問屋の日
東京都中央区日本橋横山町・馬喰町地域にある「横山町 馬喰町 新道通り会」が制定した「問屋の日」は、「とん（10）や（8）」という語呂合わせから定められました。
この地域は日本最大の現金卸問屋街として知られ、江戸時代から続く問屋業が時代に合わせて変化しながら受け継がれ、流通業の一翼を担っています。記念日制定の目的は、この歴史ある問屋業の存在とその重要性を多くの人に知ってもらうことです。
問屋街の魅力は、歴史ある町並みと豊富な品揃えにあります。この記念日を通じて、現代においても重要な役割を果たし続ける問屋街の価値を広くPRしています。
焼おにぎりの日
冷凍食品やレトルト食品などの製造販売を手がける株式会社ニチレイフーズが制定した「焼おにぎりの日」は、ユニークな由来を持っています。まず、「米」という字を分解すると「十」と「八」になること、10月は新米の季節であること、そして「醤油の香ばしさがじゅ（10）わっと、パチパチ（8）とした歯触りの焼おにぎり」という語呂合わせから定められました。
10月は運動会やピクニックなど、屋外で食事をする機会が増える季節です。手軽でおいしい焼おにぎりをさらに多くの人に食べてもらうことを目的として、この記念日が制定されました。新米の美味しさと焼おにぎりの香ばしさを同時に楽しめる最適な時期として、10月8日が選ばれています。
永遠の日
富山県富山市のNPO法人「ホスピス 心のケアを考える会」が制定した「永遠の日」は、「と（10）わ（8）」（永遠）という語呂合わせから定められました。人はだれでも永遠を思う心を持っているとの思いから、永遠を考える日とすることが目的です。
永遠とは、いつまでも果てしなく続くこと、時間を超えて存在することを意味します。「永遠に残る名曲」「永遠のスター」「永遠に語り伝える」といった表現で日常的に使われています。
この語呂合わせに由来して、日本では108本のバラの花束を贈るとともにプロポーズをする愛情表現があります。108本のバラの花束には「結婚して下さい」という意味が込められており、永遠の愛を誓う象徴として用いられています。また、ZARD、BENI、Mr.Childrenなど、多くのアーティストが『永遠』というタイトルの楽曲をリリースしています。
糖をはかる日
糖尿病治療研究会が制定した「糖をはかる日」は、「糖（10）をは（8）かる」という語呂合わせから2016年に定められました。現在は株式会社創新社がこの記念日を継承しています。
糖尿病の予防と治療に欠かせない血糖の適正な管理の大切さを多くの人に知ってもらうことが目的です。血糖は体のエネルギー源として重要な役割を果たしていますが、高すぎても低すぎても問題が生じます。「血糖を知る、はかる、コントロールする。」というキャッチコピーのもと、健康的な生活づくりへの意識向上を呼びかけています。
国の統計では、近年、糖尿病患者とその予備群を合計すると2000万人を超えるとされています。糖尿病は初期段階では症状があまり出ないため、のどの渇き、多飲・多尿、体重減少、疲れやすさといった症状に気付いた時には、すでに病気がある程度進行していることが多いのです。普段から血糖値を観察し、高い状態が続いていないか確認することの重要性を、この記念日は訴えています。
はらこめしの日
宮城県亘理町が制定した「はらこめしの日」は、宮城県を代表する郷土料理の魅力を全国に発信するための記念日です。この記念日は2016年に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。
10月8日という日付には、三つの意味が込められています。まず、10月は阿武隈川に鮭が上ってくる鮭漁の解禁月であること。次に、8日の「8」が「はらこ」の語呂合わせになっていること。そして、イクラの粒を縦に並べると数字の「8」に形が似ていることです。このように、日付の選定にも郷土料理への深い愛情が表れています。
「はらこめし」とは、炊き込まれたご飯の上に脂ののった鮭の切り身と大粒のイクラ（はらこ）を贅沢に乗せた料理で、亘理町荒浜地区が発祥の地とされています。秋の味覚を存分に楽しめるこの料理は、地元の人々に長年愛されてきました。10月上旬には「荒浜漁港水産まつり」が開催され、多くの来場者が本場の「はらこめし」を味わうことができます。
地熱発電の日
地熱発電の日は、行政独立法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構（JOGMEC）、電気事業連合会、日本地熱協会が共同で制定した記念日です。この記念日は、日本のエネルギー政策において重要な位置を占める地熱発電について、より多くの人々に理解を深めてもらうことを目的としています。
日付の由来は、1966年10月8日に日本初の商用地熱発電が岩手県八幡平市の松川地熱発電所で運転を開始したことにちなんでいます。この歴史的な出来事から約50年後の2016年に、この記念日は一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。
地熱発電は、発電コストが低く、年間を通じて安定的に発電可能な再生可能エネルギーとして注目されています。火山国である日本は世界有数の地熱資源を有しており、この豊富な資源を活用することで、持続可能なエネルギー社会の実現に貢献することが期待されています。天候に左右されにくく、24時間発電が可能という特性は、他の再生可能エネルギーにはない大きな利点です。
ドローンパイロットの日
ドローン操縦士資格認定機関である一般社団法人ドローン操縦士協会（DPA）が制定した「ドローンパイロットの日」は、急速に発展するドローン技術と、その操縦士の育成に焦点を当てた記念日です。
日付は「ド（10）ローンパ（8）イロット」という語呂合わせから選ばれており、覚えやすく親しみやすい設定となっています。この記念日は、ドローン操縦士の育成と、その技術の向上と健全な発展を目的として、2016年に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。
ドローン操縦士の資格認定は、最先端で安全なドローン活用を実現するため、2016年からスタートしました。資格は飛行レベル（1～4）と機体の形状（回転翼航空機など）によって種別が設けられており、体系的な教育システムが整備されています。2016年10月には、東京都江東区潮見に特別会員向けの施設として、世界最大級の屋内ドローン専用飛行場がオープンし、ドローンスクールが開講されました。
現在、ドローンは空撮、測量、点検、農業、物流など、様々な分野で活用が広がっています。安全で確実な操縦技術を持つパイロットの育成は、ドローン産業の健全な発展に不可欠な要素となっています。
頭髪記念日
奈良県奈良市に事務所を置く奈良県理容生活衛生同業組合が制定した「頭髪記念日」は、理容業界と一般の人々の両方に向けた記念日です。日付は「とう（10）はつ（8）」（頭髪）という語呂合わせから選ばれており、2017年に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。
この記念日の目的は多岐にわたります。まず、多くの人に頭皮や毛髪についての意識を持ってもらい、髪形をチェックすることで気分を高めてもらうことが挙げられます。健康な頭皮と美しい髪は、自信と活力の源となります。同時に、理容師にとっても技術の向上や接客力を磨く重要な日として位置づけられています。
毎年、理容師の技術向上などを目的に、理容競技大会が都道府県大会、地区大会、そして全国大会という段階を経て開催されています。これらの大会では、カット技術やシェービング技術など、理容師の高度な技能が競われます。理容業界全体の技術水準の向上と、次世代を担う若手理容師の育成に大きく貢献しています。
頭髪記念日は、日常生活において身だしなみの重要性を再認識し、理容師という専門職の価値を社会に広く知ってもらう機会となっています。
桐葉菓の日
広島県廿日市市の宮島に本店を置く株式会社やまだ屋が制定した「桐葉菓の日」は、広島を代表する銘菓を全国に広めるための記念日です。やまだ屋は「もみじ饅頭」をはじめとする様々な和菓子を製造・販売する老舗企業として知られています。
日付は「とう（10）ようか（8日）」（桐葉菓）という語呂合わせから選ばれており、2019年に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。この記念日の目的は、「桐葉菓」の美味しさをより多くの人に知ってもらうことにあります。
「桐葉菓」は、独自の小豆餡を糯粉の生地で包み、ソフトに焼き上げた人気商品です。その品質の高さは、広島市の「ザ・広島ブランド味わいの一品」として認定されていることからも伺えます。まろやかな風味は、お茶のお供に最適であり、外はもちもち、中の餡はさっぱりとした甘さという絶妙なバランスが特徴です。
桐葉菓の魅力は、様々な食べ方が楽しめることにもあります。常温でそのまま食べるのはもちろん、冷蔵庫で冷やしても固くならず、ひんやり冷たいもちもちの食感を楽しめます。さらに、電子レンジで温め、オーブンで軽く焼くと、表面はカリッと、中はほっこりと焼きたてのような美味しさになります。季節や気分に応じて、異なる食感と味わいを楽しめる和菓子なのです。
シュガーバターの木の日
東京都中央区銀座に本社を置く株式会社グレープストーンが制定した「シュガーバターの木の日」は、人気菓子ブランドの魅力を広め、日ごろの感謝を伝えることを目的とした記念日です。
日付の選定には、ユニークな発想が活かされています。ブランド名「シュガーバターの木」にある「木」の文字が、漢数字の十と八の組み合わせでできていることから、10月8日が選ばれました。この記念日は2022年に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。
株式会社グレープストーンは、1978年7月に株式会社日本珈琲食器センターとして設立された企業です。現在では「シュガーバターの木」のほかにも、「東京ばな奈」「ねんりん家」「銀のぶどう」「たい焼き 鉄次」など、多数の人気ブランドを展開しています。
「シュガーバターの木」は、全粒粉・ライ麦・小麦という穀物の旨味そのままの特製シリアル生地で作られます。芳醇な発酵バターを感じる独自のブレンドバターを、シュガーと一緒に焼き上げることで、さっくりかむとジュワッとバターが広がるバターシリアルスイーツが完成します。ぱきっと割れば、ひとくちサイズにもなる食べやすさも魅力です。
商品ラインナップは豊富で、定番商品として「シュガーバターサンドの木」や「シュガーバターの木の実 アーモンドショコラ」があります。季節商品として春夏限定の「シュガーバターサンドの木 ピスタチオショコラ」や「シュガーバターの木 焦がしバターキャラメル」なども展開されています。さらに、羽田空港限定、阪急限定、名古屋地区限定など、地域限定の商品も多数あり、旅行や出張の際のお土産としても人気を集めています。
ドーピング0の日
京都府京都市に事務局を置く一般社団法人・ドーピング0会が制定した「ドーピング0の日」は、スポーツの公正性と選手の健康を守るための記念日です。この記念日には、独創的な日付の選定理由があります。
10月の10には1つの0があり、8日の8には2つの0があると見れば、10月8日には3つの0があることになります。この3つの0を、過去のドーピング違反事例から学び、現在のドーピング0を続け、未来のドーピング0を目指すという3つの視点になぞらえています。この記念日は2023年に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。
ドーピング0会は、スポーツ医療関係者や弁護士など様々な職種の200人以上からなる専門家集団です。2018年12月にドーピング0会の前身団体が発足し、翌2019年4月に現在の名称に変更されました。2023年7月時点で会員数は261人となっており、その規模と専門性の高さが伺えます。
同会の理念は、多職種連携でスポーツ界のドーピングを0にするとともに、スポーツの安全・安心に関わる知識提供を通じてスポーツの価値を守り、高めることです。ドーピングの問題にはスポーツ薬剤師が、女性アスリートの問題には産婦人科医が、栄養の問題には管理栄養士が、メンタルの問題には精神科医や臨床心理士が対応します。この多職種の連携が同会の強みとなっており、様々な角度からアスリートをサポートする体制が整えられています。
スポーツの価値を守り、高めるために、アスリート、スポーツ関係者、スポーツ医療関係者、指導者にドーピング防止の重要性に対する認識を高めてもらうことが、この記念日の大きな目的となっています。
鳥羽の日
三重県鳥羽市が制定した「鳥羽の日」は、地域の魅力を発信し、観光振興と地域経済の活性化を図るための記念日です。日付は「と（10）ば（8）」（鳥羽）という語呂合わせから選ばれており、2023年10月1日に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。
この記念日の始まりは2013年に遡ります。鳥羽青年会議所の呼びかけにより、鳥羽市内の事業者が「鳥羽の日限定のお得な商品やサービスを提供するスペシャルディ」として活動をスタートさせました。その後、2020年からは観光・商業団体などによる鳥羽の日・鳥羽の月実行委員会（事務局：鳥羽商工会議所）が組織され、様々なイベントが開催されるようになりました。
市内全体で協力連携して取り組みを続けており、マイクロツーリズム（自宅から1～2時間の距離の近場で行う旅行や観光）としての成果をあげています。この記念日は、さらなる認知度の向上、集客の促進、地域や経済の活性化を目的としています。
「鳥羽の月」という取り組みも注目に値します。これは10月の「October（オクトーバー）」と「ディープな鳥羽（奥鳥羽＝オクトバ）」をかけたもので、10月の鳥羽を楽しもうという企画です。「鳥羽の日」や「鳥羽の月」には、市民や観光客に楽しんでもらえるイベントが各団体により開催されます。
鳥羽市は、三重県南東部にある市で、1954年11月1日に1町7村が合併して発足しました。面積は107.34平方キロメートル、人口は2020年時点で17,525人です。志摩半島の北東端にあり、伊勢湾と太平洋を分ける位置にあります。気候は温暖で、美しいリアス式海岸が広がっていることから、市域全体が伊勢志摩国立公園に指定されています。
養殖業では浦村かきや真珠が有名で、海の幸としてはイセエビやアワビ、海苔なども産出されます。畜産では加茂牛の飼育が行われています。鳥羽市最大の観光スポットは鳥羽水族館で、海や川の生きもの約1,200種類が飼育・展示されており、その種類数において日本国内で最大です。年間約80万人が訪れ、入館者の8割を大人が占めるという特徴を有し、「質実剛健な水族館」と評されています。
乳房再建を考える日
製薬企業のアッヴィ合同会社アラガン・エステティックスと、患者支援団体の特定非営利活動法人エンパワリング ブレストキャンサー／E-BeCが連名で制定した「乳房再建を考える日」は、乳がん治療における重要な選択肢の一つである乳房再建術についての認知・理解を高めることを目的とした記念日です。
日付の選定には、国際的な視点が取り入れられています。アメリカにおいての「乳房再建啓発デー」が10月第3水曜日となっていることから同じ月の10月を選び、乳房再建を啓発するシンボルが数字の8に見えることから8日を選んで、10月8日が記念日となりました。この記念日は2024年に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。
乳がんは、がんの中でも日本人女性がかかる割合（罹患率）が最も高く、女性の9人に1人が罹患すると言われています。近年、「乳がん」に罹る女性は増加傾向にあります。乳がんの手術によって命が救われても、胸のふくらみを失うことがあります。傷あとが残るとともに、左右のバランスが悪く肩こりがする、胸パットを使うのがわずらわしいなど、日常生活のなかで不便さや不自由さを感じる患者さんは少なくありません。
乳房再建術は、乳がんの手術で失ったり、変形したりした乳房を新しく作り直す手術です。日本においては、乳がん全摘手術後の自家組織による乳房再建は2006年に保険適用、インプラントによる乳房再建は2011年に保険適用となりましたが、米国や韓国と比較して日本における乳房再建の実施率は低い状況です。
NPO法人E-BeCの調査報告によると、乳房再建のハードルとして、長期間仕事が休めない、職場に言いにくい、周囲の反対などの患者さん本人の意思とは異なる側面も理由として挙げられています。このような背景から、「乳房再建を考える日」をきっかけに、乳房再建も乳がん治療の選択肢の一つとして、患者さんだけでなく家族・周囲の人も知り、理解を深めてもらうことが重要です。
関連する記念日として、10月は「乳がん早期発見強化月間」（乳がん月間）となっており、その初日の10月1日は「乳がん検診の日」や「ピンクリボンの日」となっています。これらの記念日と連携することで、乳がんに関する総合的な啓発活動が展開されています。
ハンドバッグの日
一般社団法人・日本ハンドバッグ協会（現：日本バッグ協会）が制定した「ハンドバッグの日」は、ハンドバッグ業界の活性化と服飾文化の興隆を目指す記念日です。この記念日は10月8日と9日の2日間にわたって設定されており、ハンドバッグへの関心を高め、需要を喚起することを目的としています。
日付は、ハンドバッグの「ハンド」のド（10）で10月、「バ（8）ッグ（9）」から8日と9日という語呂合わせから選ばれています。この記念日は2017年に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されましたが、その後に同協会の記念日登録は終了したようで、2023年8月時点で同協会の認定記念日としては確認できない状況となっています。
同協会では、ハンドバッグ業界の活性化を図る全国統一PR施策として、1999年より「日本バッグアップ大賞」を実施しています。この取り組みは、優れたハンドバッグのデザインや品質を評価し、業界全体のレベルアップを図るものです。
ハンドバッグの歴史は、日本の社会構造の変化と深く結びついています。鎌倉室町時代の頃、一家の主婦は一家の中で主婦権とでもいうべき大きな力を持っていて、その証として、財物を入れた「袋」を管理していました。その一家の中心である女性を「オフクロサマ」と呼び、これが今の「オフクロ」の語源となっています。
大正時代に洋装が普及し始めると、革製品のバッグが進出し、昭和初期に「ハンドバッグ」と呼ばれるようになりました。この頃、女性が社会に出て働くようになり、財布、カギ、ハンカチ、化粧品などを入れる実用的なアクセサリーとしてハンドバッグが大流行しました。ハンドバッグは、女性の社会進出という時代の変化を象徴するアイテムとして、日本の近代史において重要な役割を果たしてきたのです。
まとめ
10月8日は、実に多様な記念日が制定されている日です。地域の郷土料理や特産品を全国に広める記念日、先端技術や専門職の発展を目指す記念日、健康や環境問題に取り組む記念日など、それぞれが社会の重要な課題や文化的価値を伝えています。
これらの記念日は、単なる語呂合わせや記念日ブームに乗ったものではなく、それぞれの分野で真摯に活動する人々や団体の思いが込められています。地域活性化、産業振興、健康増進、文化継承など、様々な目的を持って制定された記念日は、私たちの生活や社会をより豊かにするための重要な契機となっています。
10月8日という一日を通じて、日本各地の魅力ある文化や産業、そして社会が直面する課題について考え、理解を深める機会としていただければ幸いです。これらの記念日を知ることで、私たちの日常生活がより多彩で意味深いものになることでしょう。
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